第1回 エクセルマクロの基礎知識

 

1.エクセルのマクロとは? 

用語辞典によると 『マクロ(macro)とは、操作手順をあらかじめ登録しておき,必要なときに呼び出して実行する機能のことです。コンピュータ用語のmacroinstructionを省略した言い方です。』とあります。 

 マクロとは、エクセルの一連の操作を記録(マクロの記録と云います)しておいて、必要な時に記録した操作をまとめて実行できるようにしたもので、次の様な利点があります。

 

○作業時間の短縮 

 日常の中で、同じ処理を繰り返し行う場合、マクロを使用すると操作を繰り返し行う必要がなくなります。

 

○操作ミスの防止 

 日常の中で、同じ処理を繰り返し行う場合には、どうしても誤操作が発生します。マクロを使用すると、操作を確実に実行することが出来ます。

 

2.エクセルVBAとは? 

マクロを記録すると、VBA「Visual Basic for Applications(ビジュアル ベーシック フォー アプリケーションズ)」というプログラミング言語で自動的にプログラムが記述されます。 

 プログラミング言語には、VBとかC言語、JAVAなど数多くありますが、その中のVB(Visual Basic)を、ExcelWordAccessPowerPoint(いわゆるApplications)で使用できるようにしたプログラミング言語がVBAです。

すなわち、VBAとはプログラム言語の一つで,マクロはVBAというプログラ  ム言語で書かれているということになります。

 

3.エクセルVBEとは? 

マクロを記録して記述されたVBAを編集したり、直接VBAを入力したりする場合には、VBE(Visual Basic Editor)を起動して行います。 

 VBEは、VBAを操作するための専用のアプリケーションソフトで、Excelに標準で搭載されています。

 

4.エクセルのセキュリティレベルについて

 マクロには、「マクロウィルス」が含まれている可能性があります。

そのために、エクセルではマクロウィルスからパソコンを保護するために、セキュリティレベルが設定されています。

 通常は、「警告を表示して全てのマクロを無効にする(D)」に設定します。

 

操作は次のようにします。

①「ファイル」タブから「オプション」をクリックします。

②「Excelのオプション」画面で「セキュリティセンター」を選択し「セキュリティセンターの設定」をクリックします。

③「セキュリティセンター」の画面で「警告を表示して全てのマクロを無効にする(D)」に設定します。